9月5日(金)の午後、民主党参議院の研修会に参加していた高知から、福岡経由で沖縄へ飛び、沖縄県立博物館の会議室で開催された情報労連沖縄県協「9.7平和行動」に参加しました。
9月7日は、1945年に、沖縄の日本軍が降伏文書に調印した日。ご存じの通り、日本政府は1945(昭和20)年8月14日にポツダム宣言を受諾して、9月2日に日本政府代表が米艦船ミズーリ艦上で降伏文書に調印していますが、その5日後に沖縄でも調印式が行われ、沖縄戦が正式に終結したわけです。沖縄では、この9月7日を「沖縄市民平和の日」、8月1日から9月7日までを「平和月間」と定め、記念行事を行っていますが、情報労連でもこの9月7日に合わせて、毎年平和行動を行っているのですね。
そして今年の集会、私もお招きをいただいて、「集団的自衛権の行使容認問題について」と題して講演させていただいたのです。沖縄での講演ということで、いつも以上に気合いの入った話しっぷりだったのではないかと思いますが、ときの権力者が、国民的な議論も国会での審議もなしに、勝手に憲法解釈を変更し、日本の戦争参加に道を開く集団的自衛権の行使容認を断固、許してはいけないという立場でお話しをさせていただきました。
そして翌、9月6日(土)、情報労連沖縄県協の砂川議長のご案内をいただいて、沖縄本島北部、ヘリパッド建設の反対闘争が続く東村高江の座り込みの現場と、そして辺野古の新基地建設反対闘争の現場を視察してきました。
高江のヘリパッド建設問題については、映画「標的の村」の三上智恵監督との対談記事(NTT労組新聞掲載)をご紹介した時に触れさせていただきました。今なお、高江住民の皆さんはヘリパッドの建設に反対し、現場に連日泊まり込んで闘争を展開しておられます。新たなヘリパッドは、高江の集落を取り囲むようにして建設されようとしていて、「ヘリパッドが完成してオスプレイが訓練を始めれば、もう高江では暮らしていけない」という住民の皆さんの叫びは切実です。
また、辺野古でも、多くの沖縄県民の皆さんや県外からの支援者の皆さんが抗議行動に参加しておられました。この日は朝から大雨で、大変厳しい条件だったと思いますが、それでも200人~300人ぐらいの方々が搬入ゲート横で座り込みをしておられました。多いときには、400人以上の方々が参加しているそうで、「段々と支援者の輪が広がってきている」との代表者のお話しでした。
今日、9月7日(日)は、沖縄県内各地で自治体選挙が行われた日で、辺野古のある名護市でも市議選が行われました。トラブルもあって開票が遅れているようですが、速報では、基地建設反対派が過半数を確保する情勢のようです。年初に行われた名護市長選で、建設反対の稲嶺市長が再選を果たしていることも含め、名護市民は繰り返し、基地建設反対の意思表示をしていることになります。
11月には沖縄県知事選が行われ、今一度、沖縄県民全体の意思も示されることになります。政府は、知事選前に既成事実を積み上げようと辺野古での作業を急いでいるようですが、名護市民、そして沖縄県民の意志を無視して建設を強行することは許されないはず。私も、引き続き情報労連・沖縄県協の皆さんと連携しながら、沖縄の米軍専用基地の実質的な削減に向けて取り組んでいきます。