10月7日(火曜日)の夕刻、民主党「外国人の受け入れと多文化共生社会のあり方を考える議員連盟」の今年度第8回総会を開催しました。

PA070012 ★PA070016

今回は、現行の外国人労働者技能実習制度に代わる新たな外国人労働者受け入れ制度の叩き台試案について議連メンバーの皆さんに説明し、参加議員やNGOの皆さんからご意見を戴きながら論点の整理と深掘りを行いました。

議論の中ではいろいろな意見がでましたが、主なポイントは2点。1点目は、補完性の原則を徹底するための「市場テスト」の実施方法。そして2点目は、外国人労働者の権利保護と労働移動の制限についてです。 まず、市場テストの実施方法については、①やり方次第で、対象分野の労働条件を低位固定化させてしまう可能性に対する懸念、②市場テストを実施するより雇用市場に調整を委ねる方が外国人労働者に有利になる可能性、などの意見が出されました。 また、労働移動の制限については、①原則、国際的に確認されている基本権を保障すべきだが、一定の制約は必要、②より自由な移動を可能にすることで労働者にとって有利な制度にすべき、などの意見がありました。

実際、具体的な議論を進めていけばいくほど、整理すべき課題の多様さ、複雑さが浮き彫りになってきます。今後は、論点として整理した点について、当事者や有識者の皆さんからのご意見もいただきながら、さらに掘り下げた意見交換をしていきたいと思います。