先週は、前半ずいぶんと暖かくなって、これでもう春かな〜と期待してたら、後半また寒さがぶり返してしまいましたね。特に、東北地方や北海道は猛吹雪に見舞われましたが、このブログをご覧の皆さんは大丈夫だったでしょうか。でもきっと、春はもうすぐそこまで来ているでしょうから、みんなで楽しみに待っていましょうね。

さて、国会は、先週の木曜日に平成26年度予算が参議院本会議で可決、成立し、これから予算関連法案の審議、そしてその他の重要法案審議へと舞台が移っていきます。3月20日に予算が成立するのは、過去3番目に早いタイミング(つまり審議時間が少なかった)だったようですが、残念ながらこれが現在の国会勢力図を表しています。参議院ではまだ野党が一定の勢力を確保し、かつ野党連携も比較的整っているのですが、衆議院では野党の勢力が弱いばかりか、横の連携もままならず、圧倒的に与党の力が強くなっているのです。国会運営の主導権が完全に与党に握られているわけです。

ご存じの通り、予算案をはじめ、多くの法案は衆議院で先に審議され、その後参議院に送付されてくるのですが、その場合、衆議院での審議日数や時間が参議院の審議に大きな影響を与えてしまいます。つまり、衆議院側で十分な審議時間が確保出来なかった場合、それがそのまま参議院での審議時間にいわば上限枠をはめてしまうのです。いくら衆議院側の審議時間が不十分だと思っても、衆議院以上の時間を確保してじっくりと審議を行うことができないわけですね。

そういう厳しい状況の中で、来年度予算案も我々からしてみれば甚だ審議不十分のまま、成立させられてしまいました。2月に成立した平成25年度補正予算も、全く審議不十分のままに成立させられてしまっていたわけですが、今になっていくつか問題が表面化(予算事業の官製談合疑惑など)してきています。今回成立した本予算でも、そういう問題がまた生じてくるかも知れません。いずれにしろ、予算の執行をきちんとチェックしていくのも国会の大切な仕事ですので、今後の対応もしっかりやっていきます。

さて、予算委員会が一区切りついて、これから各種委員会での議論が本格化してきます。今週は、まず火曜日に、参議院文教科学委員会で私立学校法改正案の審議、そして木曜日に参議院厚生労働委員会で雇用保健法の改正案がそれぞれ審議されますが、いずれも、私が民主党を代表して質問に立つことになりました。

この三連休も、ほぼ質問の準備で潰してしまったのですが、深く調べれば調べるほど、現行制度の問題点や改正法案の問題点が明らかになってきます。だからこそ、本来、もっとじっくりと審議時間を確保するべきなのですが、限られた日程の中で多くの法案が提出されているため、両法案とも短時間の審議で採決まで行われてしまいます。こんな状況では、なかなか本当の政治主導は実現出来ないな〜と実感しているわけですが、それでも貴重な審議ですので、実際に影響のある方々の目線でしっかりと審議に臨みたいと思います。

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