今日、5月22日(木)、私が事務局長を務めている「ILO活動推進議員連盟」の臨時総会と、今年度第2回目の勉強会を開催しました。

 

開会後、まず、会長人事の提案、承認のための臨時総会を実施。実は、これまで議連の会長を務めていただいていた自民党の高村正彦衆議院議員が、自民党副総裁としての業務があまりに多忙になり、議連の活動に迷惑をかけたくないということで交代。新たに、元厚生労働大臣の、川崎二郎・自民党衆議院議員に会長に就任いただくことになりました。

 

満場の拍手で会長に就任された川崎新会長は、長らく自民党の労働問題調査会の会長を務めてきた経験を生かし、ILOが取り組む諸課題にしっかり対応していきたいと決意を述べられました。

 

続いて開催した勉強会では、来たる5月28日(水)から6月12日(木)まで開催される第103回ILO総会(スイス・ジュネーブ)の議題と主なポイントについて議論。まず、政府側理事である伊澤章・厚生労働省総括審議官(国際担当)より総括的なご説明をいただいた後、労働側理事の桜田・連合国際顧問、使用者側理事の松井・経団連国際副本部長より、それぞれ、総会に臨む態度についてご説明をいただきました。

 

今度の総会では、常任委員会の他、3つの特別委員会が開催されます:(1)1930年の強制労働条約(第29号)の補完に関する委員会、(2)インフォーマル経済からフォーマル経済への移行促進に関する委員会、(3)雇用に関する委員会、です。(1)については、中核条約である第29号条約について、時代に合わなくなっている規定の改廃を行い、それを拘束性のある議定書か、拘束性のない勧告のいずれかの形で規定しようというもので、今年の総会で結論を得るとのことです。また、(2)については、新たな勧告の採択をめざし、今年1次討議を行って、来年の総会で結論を得る方向という説明でした。

 

なお、2012年の総会で、史上初めて労使が合意できずに審議が吹き飛んだ条約・勧告適用委員会については、2年経った今でもその余波を引きずっているようではありますが、今、労使の代表組織間で審査案件のリストアップ作業が続いているとのこと。ひょっとすると、日本案件で81号条約(労働基準監督)が審議リストに入るかも知れないとのことですが、これについては最終的な決定を待ちたいと思います。

 

なお、ILO総会の結果については、今通常国会中に議連会合を開催して報告をいただき、フォローしていくこととしました。以上、今日の議連会合のご報告です!