今回の北海道行動、最後を飾るのは、情報労連主催「北方領土返還要求平和行動 in 根室」への参加です。今年は、6月23日の沖縄から始まって、8月の広島、そして長崎と、限られた時間ながらも平和四行動の全てに参加をしてきました。それは今、安倍政権の下で、戦後69年間、なんとか守り続けてきた日本の平和が脅かされる状況になり、今一度、平和を、そして憲法を考え、日本の安全保障をどう考えるか、そしていかに世界の恒久平和を創り、育てて行くか、情報労連の仲間の皆さんと共に考え、行動していきたかったからです。
9月13日(土曜日)は、朝、札幌から釧路へ飛行機で移動。初めての札幌丘珠空港から、小さなプロペラ機での移動でしたが、天気も良くいたって快適なフライトでした。
私が参加したのは、平和行動のスタートを飾る「平和学習会」。オープニングで、主催者を代表して情報労連・高橋政士副委員長、地元実行委員会を代表して情報労連北海道協議会の杉山元議長がそれぞれご挨拶。今回の平和行動の目的や意義、北方領土問題の現状などについてお話しいただきました。続いて私も挨拶の機会をいただいたので、まず、2年前にビザなし交流で訪問した択捉島の様子を写真で紹介しつつ、「北方領土には今、約1万6千人ものロシア人が生活を営んでおり、戦後間もない頃からずっと暮らしている人も、そこで生まれ育って大きくなっている人もいる。北方領土問題の平和的解決を考える時に、彼らの人生、生活、将来を考えることが必要不可欠」であることをお話ししました。
その上で、安倍政権が進めようとしている集団的自衛権の行使容認問題に触れ、「暴挙であり、絶対に許してはいけない。これから個別法の議論もあり、まだ勝負がついたわけではない。平和運動をリードしてきた情報労連の総力を結集して、今後の取り組みを応援して欲しい」と協力要請をさせていただきました。
続いて行われた学習会は、南樺太の気屯で生まれ育ち、終戦時のソ連による樺太侵攻を実際に経験された情報労連・NTT労組OBの猫島さんや、択捉島・蘂取生まれで、同じくソ連軍による択捉島侵攻を経験された三船志代子さんからの体験談、さらには釧路地区協議会の辻さんが「北方領土ビザなし交流」の参加報告を行うなど、盛りだくさんの内容でした。
最後に、情報労連北海道協議会の木下事務局長から、沖縄県協議会の砂川議長へのピースリレー。来年は戦後70周年ということで、情報労連としても「創り、育てる平和」をさらに実践していくために、一つの節目として行動を計画するとのこと。私としても、来年も出来るだけ四行動に参加して、情報労連の皆さんと力を合わせて平和を創り、育てていきたいと思っています。