1週間前と打ってかわって、とても天気の良い、過ごしやすい週末になりましたが、皆さんいかが過ごされたでしょうか? かく言う私は、いい陽気の中、金曜日から土曜日にかけて4カ所で講演する機会をいただきました。
まず金曜日が、都内で開催されたNTT労組東日本本社総支部のユースコースと、伊豆の伊東で開催されたNTT労組データ本部法人第一分会のユースコース。続いて土曜日が、NTT労組持株グループ本部のユースコースと、福岡で開催されたNTT労組九州総支部の仲間づくりフォーラムです。都内→伊豆→都内→福岡と移動しての講演行脚でしたが、それぞれ時間の配慮などもいただいて、スムーズにこなすことが出来ました。
(データ本部法人第一分会ユースコースでの講演模様)
ユースコースは、組合に入ってまだ1年目〜2年目の若手組合員が対象なので、話のテーマは「なぜ政治は大切なのか?」。私自身の経験も踏まえて、(1)政治が国(社会)のかたちを決めること、(2)政治に無関心でいられても、決して無関係ではいられないこと(=政治は常に、国民の生活を左右する決定を行っていること)、(3)だから政治に自分の未来を勝手に決めさせないで欲しいこと、(4)労働組合の活動を通じて、一人の力では実現出来ないことを、みんなで力を合わせて実現して欲しいこと、などをお話ししました。
(持株グループ本部ユースコースでの講演)
これらのことを理解して貰えるように、具体例として情報通信政策の話や、雇用・労働政策の話をしたのですが、さて、皆さん、政治の重要性を理解していただけたでしょうか? これからの活動に、少しでも参考になっていれば幸いです。
そして、福岡での仲間づくりフォーラムでは、「労働・雇用法制の現状と課題」というテーマで、特に非正規用問題への対応を中心にお話ししました。日本における労働・雇用問題の現状からスタートして、(1)雇用の柔軟化、不安定化こそが日本が抱える多くの問題の根源であること、(2)だからこそ、雇用を立て直して「まっとうな雇用」を創っていくことが政治の最重要課題であること、(3)民主党政権下で実現出来た政策があるが、積み残されて今後実施すべき政策があること、(4)しかし現政権は、またしても雇用の柔軟化、不安定化を進めてしまう政策を推し進めていて、これでは持続可能な景気回復も社会の閉塞感の打破も出来ないこと、などが主な内容です。
事例では、フィリピンの労働者の実状などもお話しして、非正規雇用の蔓延や労組組織率の低下が、いかに格差の拡大や労働者世帯の生活難につながっているのか、など説明しました。カギを握るのは、やはり労働者保護法制をきちんと整えて、企業によるその法令遵守を徹底すること、そして労働組合の組織率を拡大して、労使関係をしっかりと作り上げること、ですね。
NTT労組も、ここ10年、有期社員の組織化に取り組んでいて、今では全国で約17,000人の有期組合員が加盟をしてくれているそうです。その結果、交渉の中で有期組合員の処遇改善の取り組みを強化して、さまざまな改善を勝ち取ってきているということで、成果は着実に上がっています。やはり「団結は力なり」ですね。
ということで、4回で総勢約240人の皆さんに直接、メッセージをお伝えすることが出来ました。これから、一緒にいい政治を創って行けたらいいなと思います。お世話になった皆さん、ありがとうございました〜!