厚生労働省は、9月30日に平成26年に労働基準法などに基づいて立ち入り調査した外国人技能実習生が働く3918事業所のうち、約4分の3に当たる2977事業所で法令違反があったと公表しました。違反事業所の数は、統計が公表されるようになった平成15年以降で過去最多でした。

違反の内訳は、違法に時間外労働をさせていた労基法違反が1010事業所(25.8%)と最も多く、業務の安全配慮が不十分といった労働安全衛生法違反が919事業所(23.5%)、時間外労働などへの割増賃金の不払いが698事業所(17.8%)と続いています。

なかには、時給が約310円だったり、労使協定に違反して月に約120時間を超える時間外労働をさせたりしたケースもあり、石橋議員が厚生労働委員会でもたびたび取り上げてきたとおり現行の外国人技能実習生の劣悪な労働環境が一向に改善されていないことがあらためて数字で裏付けられました。詳しい情報は、下記資料をご覧ください。

外国人技能実習生事業所立ち入り調査結果(平成26年)

 

安倍内閣は、このような状況下で外国人技能実習生の更なる受け入れ拡大を目指した法案を前通常国会に提出し、現在 衆議院の法務委員会で継続審議の扱いとなっています。引き続きこの問題についてもしっかりフォローしていきます。     (文責 田中秘書)