今日(6月4日)の朝、8時から、私が事務局長を務めている「電子書籍と出版文化の振興に関する議員連盟」の総会を開催し、会員議員や多くの関係者の皆さんにご出席をいただきました。
すでにこのブログでもご報告した通り、議連として昨年来、取り組んできた電子書籍に対応した著作権法改正案が4月に衆参両院で全会派の賛成によって成立しました。今日の議連総会は、改正案成立後、最初の会合ということで、まずは出席者全員でこれまでの労苦を労いあった後、改正法とともに採択された11項目に及ぶ附帯決議の今後の取り組みについて、所管する文化庁、経済産業省、国会図書館から具体的計画について説明を受けました。
また、今回の改正法の実際の運用は、著作者と出版者の当事者間の契約によるところが大きいので、ご出席いただいた出版者団体、著作者団体、双方の代表者からも取り組みの状況や、今後の運用に向けた決意など、意見提起を頂きました。
意見交換の中では、この改正著作権法は、新しい時代において日本の出版文化を一層、豊かなものにしていくための第一歩であって、議連としても今後、改正法の運用をしっかりモニターしつつ、必要に応じてさらなる措置を検討していくことや、出版権の登録制度や集中管理制度、そして将来的な「ナショナルアーカイブ構想」の検討についても、関係者の皆さんと議論を続けながら取り組みを進めて行くべきこと、などの発言があり、これらの方針を全会一致で確認しました。
今日の総会には、マスコミ関係者も多数傍聴に来ていて、この問題に対する関心の高さを実感。議連としても、今後、さらなる展開を図っていきたいと思います。